VINTAGE ERCOL | お手入れについて
今回はヴィンテージ家具のお手入れ方法をご紹介します。
お肌のお手入れをしたり、身体をいたわるように、家具も定期的なケアを行うことで、気持ちよく、末永くお使いいただけます。
ふだんのお手入れ方法
ふだんのお手入れは、はたきやブラシでホコリを払ったり、乾拭きするだけで十分です。気になる汚れがある場合は、固く絞った布で優しく水拭きしてから乾拭きを。ほんの少しの水気は木に潤いを与えます。シミの原因になるような水分は残さないようにしましょう。
傷の原因になる掃除機の使用、布でゴシゴシ強くこする行為、色落ちやシミの原因になるアルコール消毒などは避けましょう。また、濡れた布や洗濯物を置いたままにしないことも大切です。
定期メンテナンスについて
ヴィンテージ家具の木部も、日々呼吸する生きた素材です。ふだんのお手入れと合わせて家具用のワックスやオイルで定期メンテナンスを行うことで、乾燥による割れや反りを防いで丈夫さを保ち、美しい経年変化を楽しむことができます。
家具の置かれた環境(日当たりや冷暖房など)、使用頻度や仕上がり状態の好みにもよりますが、半年に一度のペースでメンテナンスされることをおすすめします。
ウレタン塗装済みの家具には適していませんので、お手入れをしたい家具の木部仕上げを事前にご確認ください。オイルフィニッシュ仕上げでしたら、ヴィンテージ以外の家具でも同じ方法でメンテナンスしていただけます。
メンテナンス方法については「オイルフィニッシュ家具のお手入れ」をご覧ください。
メンテナンスにかける時間はヴィンテージ家具を持つ醍醐味の1つです。自分の手で美しいツヤをよみがえらせた家具への愛情はさらに深まり、心を豊かにしてくれるでしょう。
ANTRYではオイルとワックス両方の効果を持つ、天然成分を使用したオーガニックなケア剤「ラナパー レザートリートメント」を取り扱っています。
ワックスやオイルでできる便利な小技
家具用のオイルやワックスは、定期メンテナンスだけではなく、小さく軽い傷や汚れがついてしまった時の応急処置にもなります。
ウエス(使い古した柔らかい布、タオルやキッチンペーパーでもOK)にオイルを軽く含ませ、傷の部分に塗布すると、上図のように目立たなくなります。こちらは傷の補修ではありませんので、傷の種類によっては乾燥すると再び浮き出ることがあります。
傷や汚れもまた、ヴィンテージ家具の風合いとも言えます。使えば使うほど、味わい深く変化するので、あまり神経質にはならず、表情豊かに変化する家具をお楽しみください。
育み、愛でる、ヴィンテージ家具
ERCOLの魅力を4回に分けてご紹介しました。これをきっかけにヴィンテージに対するハードルがなくなり、皆さんのおうちに迎え入れられれば、とても嬉しいです。
ヴィンテージ家具はこまめなメンテナンスを行うことで、その味わいを育むことができます。様々な思いをはせながらヴィンテージ家具を愛でる、これも楽しみ方の1つだと思います。 そして、お手入れがされている家具からは持ち主の丁寧さや、家具に対する思い、過去の持ち主たちのストーリーが伝わります。
皆さまのERCOLとの良き出会い、そしてすてきな空間づくりにお役立ていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。