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オイルフィニッシュ家具のお手入れ

オイルフィニッシュ家具のお手入れ

カラッと晴れた小春日和、窓を開けても気持ちの良いこの季節は家具のメンテナンスにぴったりです。

お使いの木製テーブルやチェアには美しいツヤはありますか?木製家具は呼吸し、生きています。表面のカサつきがメンテナンスを必要としているサインです。乾燥すると表面が白っぽくなり、見た目だけではなく割れや反りなど劣化の原因にもなるので保湿ケアをしてあげましょう。

今回ご紹介する方法はオイルフィニッシュ仕上げの家具のお手入れです。無垢材やウレタン加工には適していませんのでご注意ください。

当店オリジナル家具Calmシリーズのミディアムブラウンとダークブラウンのサンプル木片を使います。お手入れ方法を紹介しながらBefore/Afterも見てみましょう。

Before/Afterの準備

使用するのは18世紀に製造されて以来、世界中の家具店が愛用するロングセラー商品。アメリカの老舗、オールドヴィレッジ社のレモンオイルと蜜蝋ワックスです。
※現在こちらの商品の取り扱いはございません。

蜜蝋ワックス / 塗布なし / レモンオイルの違いが分かるようにマスキングテープで3分割しました。布やウエスの代わりにキムタオルを使います。使い古した柔らかい布、タオルやキッチンペーパーでも代用可能です。

Old Village Lemon Oil - レモンオイル

木部に油分を与えることで乾燥や反りを防ぎます。木製品の他にもステンレス・プラスチックの艶出し、レザーの保護など使用用途も様々です。

    1. 汚れを取り除きます。
    2. 木目に沿って直接レモンオイルを垂らし、清潔な布でワックスがけをする感覚で塗ります。
    3. 10〜20分置き、オイルを吸収させます。
    4. 全体を乾拭きします。これでオイルの馴染みが良くなります。
    5. 30分、そのまま乾かします。その間は木部に何も置かないでください。乾きにくい場所では一晩乾かしてください。乾燥気味の環境では2度塗りをおすすめします。

レモンオイルは家具の乾燥、劣化具合にもよりますが半年に1度のメンテナンスが理想です。また、家具が空調の近くなど環境によっては3〜4か月のお手入れをおすすめしています。

Old Village Wax Polish - 蜜蝋ワックス

ワックスで表面を覆い、コーティングすることで防腐作用と、付着した汚れを取りやすくする効果があります。家具にツヤを与えます。

  1. 汚れやホコリなど取り除き、乾拭きします。
  2. ボトルをよく振ります。
  3. 清潔な布にワックスを少量つけます。
  4. 木目に沿ってムラなく軽く塗ります。
  5. 15 分ほど時間を置いて、ワックスを乾燥させます。
  6. 全体を乾拭きして完成です。

全体的に色が濃く、しっとりとした質感になります。蜜蝋ワックスについても、半年に1度のメンテナンスが理想です。家具を空調の近くに置いてる場合など環境によっては3〜4か月のお手入れをおすすめしています。

仕上がりBefore/After

蜜蝋ワックスとレモンオイルの違いはほとんど感じられません。どちらも全体の色味が濃く、木目がはっきり、しっとりとした美しい仕上がりになりました。塗布なしの部分と比べると塗布なしがいかに乾燥し白っぽくなっているかも分かります。

お肌のお手入れに例えるとレモンオイルは化粧水、蜜蝋ワックスは乳液。2つ揃えていると安心ですが、写真のようにどちらか1つのお手入れでも違いを実感できます。

違う角度から見てみると、自然なツヤがでていることが分かります。

このように表面の保護はもちろん、素材の魅力を蘇らせるためにもお手入れは大切です。自分でメンテナンスすると愛着がさらに深まり、木の美しい経年変化やオイルフィニッシュ家具の魅力を楽しめるでしょう。ぜひ挑戦してみてください。

※初めての方は天板裏など目立たない部分で試し塗りをしてみましょう。

ANTRYではオイルとワックス両方の効果を持つ、天然成分を使用したオーガニックなケア剤「ラナパー レザートリートメント」を取り扱っています。

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