無垢材家具のお手入れ方法
無垢材の家具は日々呼吸する生きた素材です。湿度や温度によって乾燥・膨張・伸縮するため、割れや反りが起こる可能性があります。 長く使っていただくには、日頃のお手入れが重要になります。
また、無垢材は水が浸透しやすいため、撥水効果のあるお手入れ方法をおすすめしています。
BEFORE無塗装の木材に水を落とすと木目に沿って浸透し、このまま放置するとシミとなって残ります。
AFTERメンテナンス材塗布後の様子です。水滴の形状がしっかり盛り上がり、水を弾いています。
日頃のお手入れ
乾いた柔らかい布で汚れやほこりを拭き取ってください。水拭きする場合は固く絞った布で水拭きをしてください。濡れすぎた場合は乾拭きを忘れずに。
半年に一度の定期的なお手入れ方法
用意するもの
- メンテナンス材
今回はANTRYオンラインストアでも取り扱っているRenapur®(ラナパー)を使用します。蜜蝋・ホホバ油を配合した天然由来の製品で、木に油分を与え、乾燥を防ぎ、自然な艶と撥水効果が得られます。
「Coupe ダイニングテーブル」には無塗装のような乾いた色味に仕上がるArborドライワックスを推奨しています。商品ページでご確認おねがいします。 - ウエス
使い古した柔らかい布。タオルやキッチンペーパーでも代用可能です。
定期的にメンテナンスをして木に油分を与えることで割れ・反りを防ぐことができます。経年変化を楽しめ、長く丈夫にお使いいただけます。
※初めてメンテナンス材をご利用の際は、まず天板裏や目立たないところで、一度試し塗りをしてください。
ここからは、基本的な無垢材家具のメンテナンス方法の手順となります。
① 汚れを拭く
表面のホコリや汚れをきれいに拭き取ります。乾いたウエスで行ってください。
② メンテナンス材の用意
きれいなウエスにメンテナンス材をつけます。少量で効果を発揮しますので、一度の使用で塗りすぎない事がコツです。木目に沿い一方向に進むと、ムラなく綺麗に塗れます。
③ 時間をおく
側面も忘れずに塗ります。塗り終えたら少し時間を置き、メンテナンス材を吸収させます。10~20分程度が置き時間の目安です。
④ 余分なメンテナンス材の拭き取り
時間を置くと、吸収しきれなかった余分な成分が表面に残ります。乾いたきれいなウエスで、木目に沿って拭き取ります。側面も忘れずに拭き取ってください。
⑤ 30分以上乾かす
乾拭きした後は、ベタつきがなくなるまで、しばらく乾燥させましょう。できるだけ埃の立たない、風通しの良い場所に置いてください。30分以上経ってもベタつきが残る場合は、再度乾拭きを行います。
⑥ 磨き上げる
乾いたきれいなウエスで、表面を磨き上げて完成です。側面も忘れずに磨いてください。
①〜④までが1回目の工程となります。塗装の効果を高めるために2回塗りを行なってください。2回目の塗装は②〜④を繰り返します。
※使用したウエスはまれに自然発火する恐れがあるため、水で濡らして処分してください。
定期的に行うことで、木はしっかりと栄養を吸収してくれます。「半年に一度」というのはあくまで目安です。家具の置かれた環境によっても状態は変わるので、その家具の使用頻度や、仕上がり状態の好みなどを考慮しながら、ご自身の家具に合う方法を見つけてください。
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