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ERCOLの歴史・VINTAGEの魅力

ERCOLの歴史・VINTAGEの魅力

ヴィンテージ家具と聞くとどんなイメージがありますか?

「スタイリングが難しい」

「日本家屋に合わない」

「お手入れが大変」

などなど、ハードルが高く感じる方も多いようです。当店は様々なインテリアに合わせやすいスタイルのヴィンテージ家具を取り揃え、お客様にご提案しています。

特に、ERCOLのヴィンテージ家具はヴィンテージ初心者の方からコレクターの方まで、幅広いお客様の層にとても人気です。

先月オープンしたSCOUT VINTAGEでも取り扱っていますので、今回はERCOLの魅力についてお話します。

創業100年の英国老舗家具店ERCOL

ERCOL(アーコール)はルシアン・アーコラーニ氏によって1920年に創業されたイギリスを代表する家具メーカーです。創業当時32歳だったルシアンはビジネスマンとして事業展開をする傍ら、デザイナー、職人としても会社を支えていました。

デザイナーとしてモダンデザインを常に追求し続け、家具職人としては英国の伝統的な曲木の椅子「ウィンザーチェア」の大量生産の成功など、ルシアンの功績は多大です。

2020年の今年はERCOL創業100周年。現在もイギリスの老舗家具メーカーとしてルシアンの家族によって経営は続けられています。イギリス国内の工場で熟練した職人によって丁寧に加工・組立がされています。「快適性・機能性・デザイン性」を兼ね備えた完璧なバランス、それがERCOLの家具の魅力です。

ERCOLの美しいプロダクトは、新品もヴィンテージも、時代や流行を超え人々に愛され続けています。では、新品とヴィンテージのERCOLの違いは何でしょうか。

ヴィンテージ家具の醍醐味

その最大の違いは材質です。ヴィンテージのERCOLはイングリッシュエルム材を中心に使われていましたが、新品ではイングリッシュエルム材は存在しません。

イギリス産のエルムの木「イングリッシュエルム」は、1970年代に蔓延した木の病により壊滅してしまいました。現在は北米が主な産地となっているため、イングリッシュエルム材の家具は非常に希少価値があり、入手困難になってしまいました。

新品はオークやアッシュなどの木材そのままの状態なので清潔感があり白っぽく、どことなくマットな質感です。それとは逆に、ヴィンテージは日焼けや、人の手やメンテナンス時の油脂が染み込み、ツヤのある深い色合いに変化します。年季が入ることで味わいや温かみが増すのです。年代によってその味わい具合も実に様々。その中から自分だけの特別な逸品を探し求め、出会うことがヴィンテージ家具を選ぶ醍醐味だと思います。

ウィンザーチェアの魅力

ERCOLのヴィンテージ家具の中でも特に人気があるのが「ウィンザーチェア」です。新品は現在5タイプが製造されていますが、ヴィンテージは11タイプ。半数以上が廃盤になりました。その11タイプの中でも製造年代によってデザインや特徴に違いがあるなどERCOLのウィンザーチェアは細かく分類され、新品ではもちろんのこと、ヴィンテージでもなかなかお目にかかれないチェアもあり、ERCOLのウィンザーチェアを選ぶということは、まるで宝探しのようでもあります。

ウィンザーチェアの代名詞にもなったERCOLチェアの名品の数々は、その種類と個性の多様性から、世界中で人気があります。

ウィンザーチェアとは
頑丈な脚部、座枠がなく、座りやすいザグリ加工の座面に細いスポーク(背もたれ)を直接差し込んでいるのが特徴の、木製肘掛け椅子です。17世紀後半、イギリスの職人たちが製作を始め、18世紀にアメリカへ伝わります。シェーカーチェアの原形となり庶民の生活に普及しました。

ERCOLが時代を越えて愛され続ける理由、そしてヴィンテージERCOLの魅力はお分かりいただけたでしょうか。

次回は当店とSCOUT VINTAGEでも取り扱いのあるERCOLのウィンザーチェアをタイプ別にご紹介します。実は初心者さんや、初めてのヴィンテージ家具としておすすめです!知っているとちょっと便利な豆知識も一緒にご紹介。どうぞお楽しみに。

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